学生のキャリア形成支援活動(4類型)ー 特徴の比較 ー


以下の表は、学生のキャリア形成支援活動(4類型)の主な特徴を一覧表にまとめたものです。各タイプの特徴に関するより詳しい内容については、産学協議会2021年度報告書「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」の33〜45ページをご覧ください。

類型
類型
類型:タイプ1オープン・カンパニー 類型:タイプ2キャリア教育 類型:タイプ3汎用的能力・専門活用型インターンシップ 類型:タイプ4(試行)高度専門型インターンシップ
主な特徴
主な特徴
① 目的
① 目的
個社や業界に関する情報提供・PR
① 目的
働くことへの理解を深めるための教育
① 目的
就業体験を通じて、学生にとっては自らの能力の見極め、企業にとっては学生の評価材料の取得
① 目的
就業体験を通じて、学生にとっては実践力の向上、企業にとっては学生の評価材料の取得
② 代表的ケース(主に想定されるもの)
② 代表的ケース(主に想定されるもの)
企業・就職情報会社や大学キャリアセンターが主催するイベント・説明会
② 代表的ケース(主に想定されるもの)
  • 大学等が主導する授業・産学協働プログラム(正課・正課外を問わない)
  • 企業がCSRとして実施するプログラム
② 代表的ケース(主に想定されるもの)
企業単独、大学等が企業あるいは地域コンソーシアムと連携して実施する、適正・汎用的能力ないしは専門性を重視したプログラム
② 代表的ケース(主に想定されるもの)
  • ジョブ型研究インターンシップ(自然科学分野の博士課程学生を対象に文科省・経団連が共同で試行中)
  • 高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンシップ(仮称)(産学協議会で検討中)
③ 就業体験
③ 就業体験
なし
③ 就業体験
任意
③ 就業体験
必須
★(a) 就業体験要件
学生の参加期間の半分を超える日数を職場での就業体験に充てる(テレワークが常態化している場合は、テレワークも「職場」)
★(b) 指導要件
就業体験では、職場の社員が学生を指導し、インターンシップ終了後、学生に対しフィードバックを行う
③ 就業体験
必須
④ 参加期間(所要日数)
④ 参加期間(所要日数)
超短期(単日)
④ 参加期間(所要日数)
授業・プログラムによって異なる
④ 参加期間(所要日数)
★(c) 実施期間要件
  1. 汎用的能力活用型は短期(5日間以上)
  2. 専門活用型は長期(2週間以上)
④ 参加期間(所要日数)
  • ジョブ型インターンシップ:長期(2ヶ月以上)
  • 高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンシップ(仮称):検討中
⑤ 実施時期
⑤ 実施時期
時間帯やオンラインの活用等、学業両立に配慮し、学士・修士・博士課程の全期間(年次不問)
⑤ 実施時期
学士・修士・博士課程の全期間(年次不問)。但し、企業主催の場合は、時間帯やオンラインの活用等、学業両立に配慮
⑤ 実施時期
★(d) 実施時期要件
学業との両立の観点から、「学部3年・4年ないしは修士1年・2年の長期休暇期間(夏休み、冬休み、入試休み・春休み)」但し、大学正課及び博士課程は、長期休暇に限定されない
⑤ 実施時期
⑥ 取得した学生情報の採用活動への活用
⑥ 取得した学生情報の採用活動への活用
不可
⑥ 取得した学生情報の採用活動への活用
不可
⑥ 取得した学生情報の採用活動への活用
採用活動開始以降に限り、可
⑥ 取得した学生情報の採用活動への活用
採用活動開始以降に限り、可

タイプ3・タイプ4が産学で合意したこれからのインターンシップです。

★(e) 情報開示要件
タイプ3のインターンシップでは、その募集要項等に、以下の項目に関する情報が記載されています。
    • ① プログラムの趣旨(目的)
    • ② 実施時期・期間、場所、募集人数、選抜方法、無給/有給等
    • ③ 就業体験の内容(受け入れ職場に関する情報を含む)
    • ④ 就業体験を行う際に必要な(求められる)能力
    • ⑤ インターンシップにおけるフィードバック
    • ⑥ 採用活動開始以降に限り、インターンシップを通じて取得した学生情報を活用する旨(活用内容の記載は任意)
    • ⑦ 当該年度のインターンシップ実施計画(時期・回数・規模等)
    • ⑧ インターンシップ実施に係る実績概要 (過去2〜3年程度)
    • ⑨ 採用選考活動等の実績概要※企業による公表のみ

政府は「2025年度(2026年3月)以降の卒業・修了予定者の就職・採用活動日程については、検討を行う」としており、政府における検討次第では、変更の可能性があります。